FD3S infomation <ここに掲載した内容の真偽について一切保証はいたしません>


用語・略語: 前期=1〜3型  中期=4型  後期=5、6型  IC=インタークーラー  TB=ターボチャージャー  FP=フロントパイプ  OH=オーバーホール GND=シャーシーグラウンド(アース)


エレクトロニクス

APEX POWER FC(P−FC)
バージョン
FD用のP−FCには新旧2つのバージョンがあり、コマンダーにも新旧3つのバージョンがあります。

型番(シリアル) 車種 適合コマンダー(シリアル)
414-Z001(FD3S) 4型 415-Z001(ZF)
414-Z002(FD3S2) 1〜3型
414-Z003(FD3S3) 5、6型
414-Z004(FD3S4) 1〜3型 415-Z002(ZG)
または
415-X001(FCC3)
414-Z005(FD3S5) 4型
414-Z006(FD3S6) 5(6型も可)

※5型は説明書には280PSのみとあります。
※P−FCはMT用しかありません。

ノックレベル
目安として60以上で要注意。100ならかなり危険と思っています。
ただしノックレベルはノイズによる誤動作も多いので見極めが必要です。
フル加速中でない場合はノイズの可能性大です。

現車セッティング
chama号はナイトスポーツにて現車セッティングしてもらっています。
セッティング後、街乗りが安定しノックレベルも下がりました。吊るしで使っている人も少なくないと思いますが、
不安を感じたらセッティングをおすすめします。


超簡単アンサーバック回路
chama号は自作のアンサーバック回路以下のではありませんよ)を付けてますが、超簡単なアンサーバック回路を2つ紹介します。どちらも回路とは呼べないほどの簡単なものなので ロック/アンロックで点灯パターンや時間を変えれませんが工夫次第では使えるのではないでしょうか。お決まりですが自己責任でやってください。

部品(リレー、ダイオード、配線材)
点線内の回路を追加するすだけ。ロック時のみ点灯とかならリレー1個だけでOK。(これが良いかも)ドアロックタイマーユニットはハンドルの裏あたりにあります。
★動作は試してません。
(回路は純正電波式キーレスエントリー用)
部品(リレー、配線材)
純正キーレスのドアロックモーターの電源ラインにリレーのコイルを接続し、ハザードSWをON/OFFさせる。
★机上で動作実験しました。
キーレスユニットがドア内にあるため配線を引き込むのが大変。


フィッティング

フルバケット
FDの室内はとても狭いので純正以外のシートに替えると内装に干渉する恐れがあります。
スパルコのREVはぎりぎりで干渉しません。しかしこのシートだと173cm66kgのchamaでぎりぎりのサイズです。シートレールはブリッド製を使っていますがシートポジションが高くなってしまうので、取り付け穴を追加しています。FDのシートレールは純正でもスーパーローポジなのでほとんどのレールでポジションが上がってしまいます。


ハーネス
FDの室内はとても狭いので2シーター用が使えます。サーキットを走るなら5点式が良いと思います。
公道を走る場合、純正3点式を外してしまうと違反になります。4点以上の方が安全なはずで矛盾しているようにも思えますがそれが法律です。
公道でどうしても社外ハーネスを使いたい場合は純正と併用することになります。(ダサー)



オーバーヒート対策

エアコンコンデンサー水平マウント
FDのラジエーターの前にはエアコンのコンデンサーがあり冷却風の通過を妨げています。コンデンサーの水平マウントはかなり有効です。また、傾斜だけでも効果はあります。
完全に水平にマウントにするとエアコンはほとんどきかなくなります。


エアロボンネット
熱気の抜けにくいFDには必須だと思います。アウトレットだけ後付けもできますから試してはいかがでしょう。FDはアルミボンネットなので加工は簡単です。chama1号がそれです。


エアーインレット追加
開口部の小さい前中期の純正バンパーにおすすめです。chama1号参照のこと。


特殊クーラント
比熱が一番大きい液体は水なので、放熱だけ考えれば水が有利なはずです。実際にF1などは水のみです。ただこれだと、腐食の問題があります。特殊クーラント水に比べて比熱は下がりますが防食効果とキャビテーションの防止効果があります。
ちなみにchamaはHKSのスーパークーラントを使っています。効果は不明ですがエアー抜きしてると泡の発生が水と同程度になるのを目視できます。少なくともLLCよりは良いのではと思って使っています。ビリオンの製品は、HKSのが稀釈で使うのに対して全量交換なので使い勝手が悪いので試したことはありません。


バッテリーを室内に移動する
FDのラジエーターの上にはエアクリ、IC、バッテリーが配置されていてラジエーターを通った熱気の通りが阻害されています。バッテリーを移動することでかなり効果が期待できます。
この際ドライバッテリーの使用がおすすめです。通常のバッテリーでは水素の発生や液漏れの危険があるためケースが必要になりますが、ドライバッテリーならその心配はありません。  車検やレースに関してはケース無しでは×な場合もありますから要注意。

材料や部品
ドライバッテリー(オプティマオレンジjトップなど)、22スクエアキャブタイヤケーブル6m、コルゲートチューブ6m、バッテリー端子


ラジエーター・IC交換
手っ取り早いのは純正置き換えタイプ。予算があるならVマウント。


ラジエーター・アルミと銅?2層と3層?

アルミ2層(コア圧約30mm) アルミ2層3層
(コア圧約50mm)
銅2層(コア圧約30mm) 銅2層3層
(コア圧約50mm)
高速冷却性能
低速冷却性能 △純正とあまりかわらない
重量
耐久性 △耐腐食性低い △耐腐食性低い
補修 △プラスチックタンク △プラスチックタンク
コスト

他に循環方式での違いもあります。(3循環やサイドタンクなど)



ブーストトラブル


ブーストがプライマリー、セカンダリーともに上がらない
もっともメジャーなトラブルの一つ。配管抜けやジョイントホースの破損チェック。ジョイントホースは目視ではわかりにくいので外してチェック。次に疑わしいのがバキュームホース抜け、チェックバルブ不良、ソレノイドバルブ不良。


ブーストがプライマリー、セカンダリーともに0.5kしか上がらない
ウエストゲートの制御不良が考えられます。前期の場合アクチュエーターとタービン間にオリフィスがあるか確認。中、後期はアクチュエーターのバキュームホースが純正か確認。


ブーストがプライマリー、セカンダリーともに0.5kしか上がらない
ウエストゲートの制御不良が考えられます。前期の場合アクチュエーターとタービン間にオリフィスがあるか確認。中、後期はアクチュエーターのバキュームホースが純正か確認。



エンジントラブル

アイドリングが不安定
エアポンプの動作チェック。エアポンプは掃気にも関わっています。
ベースアイドルの調整。


アイドリングでひどいハンチング
ブーストセンサーが正常かチェックしてください。



ほんとかな?


アーシングについて考える

弱いボディーアース(GND)を強化する目的でバッテリーの−端子から各電装パーツに直接配線することをアーシング処理と言います。

では本当にボディーアースは弱いのでしょうか?

1、導電率を考えます。銅を100とした場合鉄は16です。銅は鉄より6.25倍も電気を流しやすいです。
2、アーシングに使われる線材は通常太くても22スケア(sq)あたりが限度だと思います。これをモノコックと同じように薄い板(仮に1mm厚)に広げると22mm幅になるわけです。同じ電気抵抗を持つ鉄の板なら22x6.25=137.5mmに相当するわけです。

  ※実際のモノコックは0.8mm程度から1.6mm程度の色々な厚さの板が使われています。

以上のことから、アーシングの線材と比べる限りではボディーアースが弱いとは言えません。

ではアーシングは意味がないのか?
1、電装部品は金属ステーなどでネジ止めされている場合がほとんど。
2、GND処理はエンジン以外あまり考えられているとは思えないので経年変化で接触抵抗が増える。
以上のことから、アーシングはバッテリーのマイナス端子から引かずともボディーアースから各電装品に引くのが効率的だと思われます。


★でも本当のところは意味があるのか疑問に思っています。(と言うよりほとんどの場合意味無いと思います。)
chama2号機は購入時にはアーシングされていましたが無害なのですがすぐに外しました。でも結果何も変化はありません。
効果ありと書かれたHPは良く見かけるのですが、検証のため外したら効果が無くなったと書かれたHPは見たことがありません。



プラグコード

強い放電火花を飛ばすために低抵抗の線材を使っている製品があります。

では本当に低抵抗のプラグコードは強い放電火花を飛ばせるのでしょうか?

プラグの放電はイグニッションコイルの2次側のコイル(L2と略す)に蓄えられたエネルギーが使われます。
抵抗が減るわけですから放電の初期には短く強い放電が行われるわけです。しかし初期放電に次ぐ放電はエネルギーが減ってしまいますから弱くなります。実は気化したガソリンの着火には、初期放電以降の放電が重要なのです。安定した放電を維持できなければ逆効果を招くこともあります。

★強く安定した放電をするにはL2のエネルギーを増やせば良いことになります。ではどうするか?
1次側コイルの電圧を上げたり放電パルスの数を増やしたりするのが有効です。(弊害もないわけではありません)